笑顔ときどき曇り―子宮頸がん1b1日記-

33歳、子宮頸部腺がん(明細胞腺癌)の診断を受け、手術。現在経過観察中。絶対負けない‼

円錐切除手術

<手術当日>

私の手術は午後の予定だったので、朝食なしの9時以降飲水不可で、かわりに点滴が入り、手術室まで読書したり特に緊張することもなく過ごしていました。

お昼過ぎに予定より早く手術室から連絡があり、手術着に着替えて着圧ソックスをはいて点滴をガラガラ押しながら看護師さんと手術室へ向かいました。家族には、エレベーターホールで「いってきまーす」とバイバイ

 

手術室に入って、ドラマで見るような天井のライトや機械に興味津々でキョロキョロ。手術台に横になったら心電図やら血圧やらいろいろ装着されました。

 

看護師「緊張してますかー?」

私「いえ、特にー^^;」

 

なんて受け答えしながら、酸素マスクをつけられて

 

麻酔科の先生「麻酔いれますよー」

私「はーい。あーなんかぼーっとしてきたー。。。」

 

気が付いた時には、既に手術は終わっていました。

手術は予定通り20~30分程度で終わったそうで、病室用のベットに移されて手術室横のお部屋で一時間ほど様子見のあと、病室に戻りました。

 

痛み止めが効いてるおかげか、痛みは下腹部がなんとなく痛い気がするーという程度で、それよりも手術中の呼吸器挿管(?)のせいで喉のイガイガするのと尿カテーテルの違和感の方が気になってしょうがない。喉のイガイガのせいで声が出づらいせいで、「大丈夫??」と家族は驚いていましたが、私自身は意識もはっきりしていて痛くてつらいーという感じではなかったです。術後に先生から説明を聞いて切り取った部分を見せてもらった事など少し話をして、兄は帰宅。

術後3時間ほどで酸素マスクは外してもらえましたが、飲水も尿カテ取るのも明日の朝までダメだと言われ、それが辛かったです(;へ;) 飲むのはダメだけどうがいはOKと聞いて、すぐにむくっと起き上がると

 

看護師さん「あれ?起き上がれます?」

私「え?はい」

看護師さん「次からはベッドの頭部分を上げてから起き上がってもらったらいいですよー」

 

と苦笑いされてました^^;

その後も特に痛みがひどいこともなく生理痛のような痛みがあった程度でした。

入院ー円錐切除手術

円錐切除手術を受ける場合、日帰りで受けれたり入院が必要だったりと病院によって違うようですが、A大学病院は2泊3日の入院でした。

 

<手術日前日>

10時頃に病院へ行き、入院手続き→病室(4人部屋)へ。

人生初の入院でなんか落ち着かない(^^;)パジャマに着替えるのは好きな時でいいですよーと言われたので、夕方のシャワー時間まで着替えずに居たためか、入院してる気がしませんでした(笑)

でも入院後、担当看護師さんからの入退院と術後の説明、執刀医の先生方がいらっしゃって術前診察と術前説明、薬剤師さんから薬の説明、手術室看護師さんが挨拶と説明、麻酔科の先生が挨拶と説明、とたくさんの方が来られて手術の説明も受けたこともあり、「あ~手術受けるんだなぁ、私」って改めて思いました。

 

ちなみに、今回の円錐切除手術は、組織診で明細胞腺癌が見つかったものの癌細胞の大きさもわからない状態のため、『子宮頸部腺癌の疑い』として検査的な意味の強い手術です、との説明でした。

『疑い』なんて言葉があると、もしかして癌なんてないんじゃないかって期待しちゃうところもありましたが、まぁそんなわけもなく(^^;) とりあえず、もし癌細胞が小さかったら?もし大きかったら?と追加治療についてなど、先生に聞けるだけ質問して術前説明が終わりました。

 

あと、円錐切除を受けた方のブログを見ていると術前に下剤を服用された方が多かったのですが、こちらの病院での円錐切除手術前は下剤服用はしなくていい、ということで下剤なしでした。

円錐切除手術まで

A大学病院での初診の一週間後、持参したプレパラートと前回採取した子宮体部の組織診断の結果と今後の治療についてお話を聞きに行きました。

 

先生「こちらの組織診断でも明細胞腺癌だと診断されました。子宮体部の組織診は問題ないようですね」

 

子宮体部は問題ないと聞いて少しほっ((^^;)ということは子宮全摘じゃなくて円錐切除でも大丈夫ってことよね?

 

先生「子宮頸がんの明細胞癌は珍くて、私の患者さんでも一人、50代くらいの方で子宮を取ってから明細胞腺癌があったっていう人はいましたけど」

 

一人だけ?本当に珍しい細胞タイプなんだなぁ、ネットで探してあまり出てこないのも症例が少ないってことなんだな、と思いつつ

 

私「手術をしないといけないなら円錐切除がいいです」

先生「そうですよね。Johabeさんはまだ若いですし、妊孕性を残す点と癌細胞の大きさを見るためにも円錐切除しましょうか」

 

円錐切除を受けるということで婦人科のカンファレンスに挙げてもらい、翌週診察に行ったときには二週間後に円錐切除手術の予定が決まっていました。

診察の4日後に術前検査(血液・尿検査、肺機能検査、X線撮影、心機能検査)、手術の一週間前に麻酔科で全身麻酔の説明を受けて、その後主治医のところへ。

 

先生「術前検査はなにも問題なかったので、では来週入院してください」

 

入院のしおりをもらって看護師さんから説明を受けて、入院の申し込み。

あまりにもトントントンと予定が決まって、あっという間に手術日を迎えたように思います。

 

円錐切除手術を受けることが決まって、手術には家族の付き添いが必要だといわれ、私はここで初めて家族に癌だということを話しました。家族に、といっても兄にのみ。というのも母が病気で治療中で父は付き添いをしており、心配事を増やしたくなかったのです。兄に手術の付き添いをお願いして、両親には内緒にしてほしいと伝えました。

 

家族への告知ってやっぱりツラいですね。私は関東で一人暮らし、家族は関西なので電話で伝えましたが、話しづらかったです。冷静に受け止めてくれて「大丈夫?」と心配してくれましたが。