笑顔ときどき曇り―子宮頸がん1b1日記-

33歳、子宮頸部腺がん(明細胞腺癌)の診断を受け、手術。現在経過観察中。絶対負けない‼

転院①-初診

がん治療拠点病院への転院を決めて、A大学病院の初診予約で予約センターに電話をすると、「紹介状に指定の先生の名前がないようでしたら、予約を取らずに直接来院してください。」とのことだったので、2016年6月下旬に腫瘍外来も担当されている先生の外来日に受診しました。

朝一に行きましたが、3時間ほど待ってからの診察でした(予想通りでしたが)。

 

診察前に若い先生の問診を受けてから、診察室へ。前の病院からの紹介状とプレパラートを渡して、すでに読み込み済みのMRIとCT画像を見ながら

 

先生「MRIやCT画像を持ってきているから、かなり転移とかしているのかと思いましたよ」

私「一応、確認のために撮ってもらったんです。画像では見えないようなんですが」

先生「そうですねー」

 

なんか軽い返答だな~と思いつつ、話はしやすそうな先生かなとの印象。

 

先生「持ってきてもらったプレパラートをうちでも病理診断してからでないと、治療方法についてもお話できません。明細胞癌は卵巣がんに多いタイプなので、卵巣や子宮体部から流れ落ちてきて頸部で見つかったということも考えられるので、超音波検査と子宮体部組織診をしましょう」

 

流れ落ちる?そんなこともありえるんだ、と思い診察台へ。

超音波検査では特に問題点はみえなかったようです。そして子宮体部の組織診。

「痛いっっ!!!」

一瞬ではありましたが、衝撃的な痛みで頭が若干ぼーっとしてしまいました。痛いなら痛いって教えてほしかった…

 

手術を受ける場合、円錐切除になるか子宮全摘になるかが一番気になっていたのですが、組織診の結果を見てからということなので「まだ結婚していないし、子供を産むこともあきらめたくないです」とだけ強調して伝えて、翌週の予約を取って帰りました。

 

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告知後の転院

子宮頸がんが発覚した総合病院でCTとMRIを受けて、その一週間後に画像診断の結果も含めお話しするために診察に行きました。

 

先生「画像では(癌が)わかりませんね」

私「じゃあ転移はしてないってことですね?」

 

ほっとしたのもつかの間、

 

先生「追加で(コルポ診で採った)組織を別の病院の病理診断の有名な先生に詳しく調べてもらったんですが、明細胞癌との診断で、これは子宮頸がんの腺がんの中でも珍しくて悪性なんです」

 

明細胞癌?なんですかそれ?タチが悪い?

でも癌細胞は画像じゃわからないくらい小さくて転移してないってことは、円錐切除手術を受ければいいってことよね?

そんなことを先生にお話ししながらいろいろと考えていたら

 

先生「前回はうちでも手術できるというようなお話をしたと思うのですが、明細胞癌ということもあるので、円錐切除手術以降に別の治療が必要になった時のことを考えると、やはりがん拠点病院である大きな病院に行っていただいたほうが良いと思います。こちらでの治療を考えていらっしゃったら大変申し訳ないのですが・・・」

 

こちらの婦人科カンファレンスにも挙げて議論した上での提案だったようです。

とても話のしやすい先生だったので残念だな、とは思いましたが、先生の提案通り大きな病院へ移ることに決めました。転院先は通院しやすさを考えて家から一番近いA大学病院にして紹介状を書いていただきました。

 

転院なんて初めての経験、というかこれまで入院とか病院にほとんど縁のない人生だったのでわからないことだらけで、紹介状と一緒に組織診のプレパラートを渡されたことに驚きました。常温でいいの?とか(体温が36℃ということを考えると全然大丈夫だなってあとから思いましたが ^^;)

あと、病院を決めるのにも一苦労しました。関西出身の東京住まいで上京して半年くらいの状況だったので病院の数が多すぎて、病院探しが一番苦労した気がします。

子宮頸がん発覚まで

私の子宮頸がんが発覚したのは、2016年3月に受けたレディースドックの結果で、婦人科検診で要精密検査の知らせが届いたのがきっかけでした。

『Class III AGC-腺由来の異形細胞がみられます』

AGC?何それ?とよくわからないし、とりあえず近くの総合病院の婦人科でコルポスコピー検査の予約を取って軽~い気持ちで検査を受けました。

 

というのも、4年ほど前に一度コルポスコピー検査を受けて問題なしだった後、去年まで4か月に一度は婦人科検診(子宮頸がん検診)を受けていたこともあり、「特に大したこともないだろう」って変な自信があったんですよね(^^;)

 

ところが結果を聞きに行くと

 

先生「悪いものが出てきてしまいました。おそらく癌だと思います。」

私「え?...そうですか」

 

驚きはしましたが、告知の時も意外に冷静だったのを覚えてます。

 

担当の先生はとても優しい女医さんで、私の場合は子宮頸がんの中でも予後の悪い腺癌で少なくとも円錐切除手術で切り取る必要がある、ここの病院でも手術できないことはないけれどがん拠点病院じゃないから大きい病院に行くのもひとつだし、セカンドオピニオンで別の病院に話を聞きに行きたいのであれば紹介状も書きますよ、とおっしゃってくださいました。

 

さすがにその場で治療方法を考えることもできず、いったんCTとMRIを撮って、その結果も踏まえて次の診察時に転院するかどうか、お返事することにしました。